経年劣化等で屋根の上にポロポロと(白い物)漆喰の剥がれを見たことがあると思います。
または自然災害の影響により棟の崩れがあります。
そこから生じる問題点を説明していきたいと思います。
意外に知られていない、漆喰(しっくい)の重要性
屋根瓦には欠かせない漆喰(しっくい)。
漆喰とは、屋根瓦の1番上の箇所にあたる「棟(むね)」の 台土を守るために塗り込んでいる材料で、画像にあるように白く塗り込まれたところを 『漆喰』と言います。
屋根の漆喰は、屋根の棟と瓦の間の隙間を埋め、
瓦の下にある屋根の葺き土を雨風から守り、
替え瓦と瓦を接着させる目的で漆喰が塗られています。
瓦と漆喰(しっくい)の寿命の違い
屋根瓦に使われる瓦の耐用年数は長いもので50年〜60年と長いものが多いのですが、 屋根の漆喰の寿命は瓦よりも短く、20年前後で表面が朽ちてきたり、 剥がれてきたりするのが一般的です。
漆喰(しっくい)は、消石灰を主とした材料のため、 瓦と違って耐用年数は短く、主に3つの要因で劣化していきます。
雨風に晒されると朽ちてくる
直射日光や寒暖の差による劣化
時間と共に漆喰(しっくい)が痩せてくる
本来、屋根の漆喰は、定期的にメンテナンスするものです。
劣化の状況を見ながら、必要なタイミングで 漆喰の手入れを行うことで、 瓦屋根全体の耐用年数も保ち、日本家屋全体の寿命も長持ちさせることができます。
棟瓦の歪み
瓦屋根では、棟部分に棟瓦が積まれています。棟は屋根が接合する部分の隙間を埋めることや屋根材の固定が目的となります。しかし屋根の頂上部分となるため、強風や揺れの影響を受けやすく、災害後に歪みが生じてしまう…なんてことがあるのです。こういった歪み部分から雨水が侵入する…なんてことがありますので、定期的に点検しましょう。
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