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執筆者の写真瓦店 池田

瓦の劣化が進む原因

屋根の調子が悪い…もしかして劣化している?と感じた時、何が原因で劣化してしまったのか不思議に感じる方も多いと思います。

その他にも、何を基準に屋根が劣化していると言えるのか、修理を依頼するにも判断に迷う事もあるでしょう。屋根の劣化を放置していると、今以上のトラブルを招くリスクにもつながるため早期発見が重要です。

この記事では、屋根が劣化する原因を含め、劣化状況を確認するタイミングなどを解説します。いつもは気にしない屋根でも、どのような状態か把握することで、大きなトラブルを未然に防げます。

ぜひ参考にしてみてください。





屋根劣化が進む4つの原因

屋根劣化の主な原因は、経年劣化・藻やカビの発生・瓦のズレ・自然災害などが考えられます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1.経年劣化

屋根は直接日光や雨風に晒されている状態です。どんなに頑丈な屋根材も時間の経過とともに自然と劣化が進んでしまうのです。この場合に考えられる屋根劣化は大きく2種類あり、塗装もしくは屋根材の劣化が考えられます。

屋根塗装の耐用年数は約10年、屋根材は長けれは約50年も持つものもあります。しかし、屋根材によって耐用年数も異なるので、定期メンテナンスで屋根の状態を確認しておくことが大切です。

2.藻やカビの発生

藻やカビの発生も屋根劣化を進行させる原因になります。通常、藻やカビは湿気の多く暗い場所を好むので、日の当たりが悪い家は要注意です。屋根材の耐用年数よりも早く劣化が進むことも。

また、たとえ日が当たる家でも屋根の形状によっては水はけが悪くなることもあります。この場合は藻やカビが好む環境になっているため、屋根の劣化を早めます。藻やカビは高圧洗浄でキレイに洗い流せるので早めに気づくことが重要です。

3.瓦がズレる

瓦屋根の場合は、何らかの理由で瓦がズレて屋根の劣化が進むことがあります。瓦がズレる主な原因には、漆喰の劣化で瓦が浮き上がったり地震によってズレたりすることなどが考えられます。

瓦がズレると隙間ができるため、そこから雨が入り込み屋根材に影響を及ぼすこともあるのです。そのまま放置すると、場合によっては新しい屋根材への交換が必要な状態になることもあります。瓦のズレが確認できたら早急な修理が必要です。

4.自然災害

日本は台風や地震など自然災害が起こる回数が多いです。自然災害が起こると、屋根が直接影響を受けて劣化を加速させることがあります。特に自然災害が起こった直後は要注意で、瓦がズレたり屋根に穴が開いたりしているかもしれません。

近年は、台風だけでなく竜巻による屋根被害が出るケースも多数報告されています。規模が大きい台風や地震の後は、念のため屋根の点検をすることが望ましいです。ここで屋根劣化が見つかれば、被害も最小限に抑えられるでしょう。




屋根財で異なる劣化症状

スレートや瓦、金属製など屋根材はさまざまな種類があります。屋根材によって劣化症状も異なるので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。


  • スレート屋根


スレート屋根とは、セメント製の平らな板を敷き詰めて作られた屋根材のことです。瓦屋根より歴史が浅いですが、シンプルな見た目で人気が高く、近年の住宅でよく用いられています。

そんなスレート屋根の劣化症状には、塗装の色あせ、ひび割れ、破損、ゆがみなどがあります。

また、スレート屋根は一番上に金属製の板金が取り付けられており、劣化で釘や板金のズレが発生することも。板金は雨の侵入を防ぐために取り付けられているので、屋根材と同じく定期的に見る必要があります。

  • 瓦屋根

瓦屋根は日本で昔から使用され続けている屋根材です。耐久性が高く断熱性にも優れており耐用年数も50~60年と長いのが特徴。ただし、瓦屋根は重量が重いため、地震が多い日本では耐震性が懸念されているのが問題点としてあげられます。

そんな瓦屋根の劣化症状には、色あせ、ひび割れ、破損などがあります。また瓦屋根は台風の影響で瓦のズレや割れる事例も多数報告されているので、自然災害が起きたあとは念入りに屋根の状態を確認するのが望ましいでしょう。

  • 金属屋根

金属屋根とは、瓦屋根と同じく昔から使用されている金属屋根のことです。ガルバリウムやトタンなど金属製の屋根材が使われています。金属製ということもありサビが発生しやすいのが特徴。

状態が悪化すると穴が開いて急激に劣化が進むこともあるので早期に発見することが大切です。金属製の屋根の劣化症状には、サビはもちろん色あせ、剥がれ、ゆがみなどがあります。症状がひどくなる前に補修を行うことで、費用を最小限に抑えてお手入れすることが可能です。



劣化状況を確認するタイミング

屋根材や住宅環境により劣化の進み具合も大きく異なります。ただポイントを押さえれば効果的に劣化を見つけることが可能なのです。ここからは劣化状況を確認するタイミングを紹介します。

  • 猛暑日が続いたとき

36度を超える猛烈な暑さが続いたときは屋根の劣化を確認する良いタイミングです。なぜなら、強い日差しが直接屋根に当たるため大きなダメージを受けるからです。近年、日本の夏は年々暑くなっているので、連日猛暑日が続くときは屋根が劣化していないか確認しましょう。

  • 台風など暴風雨が過ぎ去ったとき

台風や地震など自然災害が起こった次の日は、必ず屋根を確認することをおすすめします。台風の場合は物が飛んできて屋根材が破損したり穴が開いたりする可能性があります。地震の場合は、屋根がズレているかもしれません。すぐに問題が発生しなくても今後劣化が急激に進むことも考えられますので、十分に確認しておきましょう。

  • 寒い日が続いたとき

寒い日が続くときも屋根の劣化状況を確認する良いタイミングです。特に、寒い地域の場合は屋根に雪が積もることもあります。雪はかなりの重量があるので屋根にも大きな負担がかかるのです。場合によっては雪の影響で屋根材がひび割れたり、破損したりすることもあります。できるタイミングで屋根の確認をおすすめします。



まとめ


屋根の劣化は意識して確認しないと見過ごすことも多いです。また、自然災害や経年劣化により急激に屋根の劣化が進むこともあります。早めに屋根劣化に気づくことで、費用も最小限に抑えられるため定期的に点検することが望ましいです。



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